埼玉県内で昨年11月以降、営業時間外の携帯電話ショップを狙う空き巣「出店荒らし」の被害が続発している。
県警が把握しただけで6件で、スマートフォンやタブレットなどが盗まれた。侵入方法は店の出入り口付近の窓ガラスを
割るなど手荒なものだった。県警は被害がさらに続く恐れがあるとみており、パトロールを強化するほか、事業者への注意喚起を続けている。

　捜査3課によると、今年に入り、18日までに警察が把握した被害は3件。いずれも16日の未明に起きた。

　1件目は深谷市の店で、午前2時50分ごろ、警備会社から「センサーが多重発報している」と110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、
出入り口付近の窓ガラスが割られ、店の中からスマートフォンやタブレットが盗まれていた。午前3時半ごろには約18キロ離れた東松山市の店、
さらに午前4時5分ごろには約11キロ離れた行田市の店で防犯センサーが反応し、同様の被害が判明した。盗まれた端末は計36台だった。

　一方、県警によると、県内では昨年も11～12月に東部で3件、同様の被害が起きた。県警は同一犯の可能性があるとみて、
窃盗などの容疑で店内や周辺の防犯カメラの映像を解析するなどして捜査を進めている。

　また、県警は被害を防ぐため、携帯電話会社を通じてショップにメールを流すなど注意を呼びかけている。具体的には、
死角ができないように防犯カメラを設置▽不審者の姿が外から見えるように深夜も店内を真っ暗にしない▽商品を金庫などに
厳重に保管――などが有効だという。担当者は「携帯ショップ以外の店でも有効。防犯対策を徹底してほしい」と話す。（森下友貴）
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dbdb9ba4090ce0427f67b6abb6f47143e5b81e3