1: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:10:06 ID:Aet09nEL0
立ったらきいてくれないか



2: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:12:44 ID:pGEcGiR40
聞こうじゃないか



3: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:13:10 ID:Aet09nEL0
当時の家族構成


父♂ 46歳 会社役員
母♀ 42歳 専業主婦
姉♀ 16歳 高校1年生
俺♂ 12歳 小学6年生
妹1♀ 9歳 小学3年生
妹2♀ 5歳 幼稚園年中組



4: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:15:48 ID:Aet09nEL0
俺が小学1年生のときに一軒家へ引越した。
姉貴はそこそこ優秀な都立高校に行ったし、俺より後に妹も2人生まれた。


わりと幸せな家庭だと思っていた。あの日までは。


6: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:19:55 ID:Aet09nEL0
親父は平日は仕事から帰るのは深夜、土日のどちらかはゴルフに行くような人だった。

ところがあの日、親父が珍しく早く帰ってきた。
その日は母が高校の同期会とかで帰郷していて、姉弟4人でごはんを食べていたんだ。



7: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:21:43 ID:qU0kqNiO0
ふむふむ

続けたまへ



8: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:25:05 ID:Aet09nEL0
親父「おう俺!塾の成績はどうだ?」
俺「まぁまぁかな」
親父「志望校は決めたのか?」
俺「うーん。行きたい学校はいくつかあるんだけど、まだ決まってない」
親父「あと半年なんだから、早く決めないとな」
俺「うん」
姉「ねぇねぇおとうさん。私、ちょっと進路とかで相談があるんだけど、今日時間あるかな?」
親父「ああ、いいぞ。風呂から出たらでいいか?」
姉「うん!」
妹たち「お父さん。わたしたちもいっしょにはいるー」
親父「よーし。じゃあ今日は3人で入るか!」


まるでホームドラマのような、和やかな光景だったんだ。



9: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:33:05 ID:Aet09nEL0
俺は夕食のあと、「塾の宿題をやる」と言って自分の部屋へ篭った。
もちろん宿題もちゃんとやったが、学校帰りに拾ったエロ本でオ。ニーもした。

まだ精通はしていなかったが、快感の虜になっていた俺。
「早くセックスしたいなー」なんてことを考えながらオ。ニーしていた。

そうこうしている間に親父と妹たちが風呂から出たようで、
妹たちは「おやすみなさい」と俺に言いに来た。間一髪であった。家族会議マジ勘弁。


しばらくして、俺もそろそろ風呂にはいろうかな、と自室から出て1階へ向かった。

すると、親父の書斎の前に姉貴がいた。
姉貴は俺には気づかず、書斎をノックして入っていった。
さっきなんか相談あるって言ってたから、俺も別に気にもしなかった。

俺は風呂へと向かった。



10: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:38:24 ID:pGEcGiR40
>>1は今何歳?



12: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:40:23 ID:Aet09nEL0
>>10
25歳。一応社会人してる。



11: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:38:58 ID:Aet09nEL0
風呂とセックスはどちらの方が気持ちいいのか。
おそらく俺はそんなことを考えていたに違いない。

元々俺は長風呂だったんだが、1時間くらい入っていただろうか。
ちょっとのぼせたかな、なんて思いながら風呂から出て、自室へ戻ろうとした。

ただ、なんだかそのとき、プチシスコンの俺は姉貴の相談ってのがちょっと気になって、
親父の書斎へと向かってしまったんだ。地方の大学へ行きたいのかな?そしたらさみしいな。

そんなことを思いながら書斎の前についた俺を待っていたのは、理解不能な物語の序章だった。



13: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:46:08 ID:Aet09nEL0
姉貴「ねぇお願い・・・出してよ」
親父「そうは言ってもなあ。俺や妹たちだっているんだぞ」
姉貴「16になったらって約束だったのに」
親父「母さんだって困るんじゃないのか?」
姉貴「そんなのどうだっていいじゃない!あの人とは出してないんだから!!」
親父「それはそうだが・・・」


書斎から漏れ聴こえる声の主は間違いなく親父と姉貴。
しかしなんのことを話しているのかはさっぱりわからない。

なんだろう?学費のこと?私大に行きたいのかな??
とりあえず書斎の扉を開けてはいけない予感がしたので、そのときはおとなしく部屋へ戻ったんだ。

そして俺は眠りについた。



16: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:55:45 ID:Aet09nEL0
翌日の早朝。

姉貴の怒鳴り声で目が覚めた。

まだ6時じゃんか・・・と思いながらも、
親父と何かあったのかなと気になって食堂へ向かった。
母が帰ってくるのはこの日の夕方の予定だったので、喧嘩なら止めようと思ってた。

姉貴が怒鳴っている相手は、予想通り親父。

親父「落ち着け姉」
姉貴「落ち着いてなんからんないよ!あの人がいない今日がチャンスなんだから」
親父「自分の母親のことを、あの人なんて言うんじゃない」
姉貴「話そらさないでよ!判子押すだけでいいのに・・・どうしてダメなの?」


判子押すだけ?
なんだろう?親の承諾が必要な何かかな?ピアス穴開けるとか??
そんなことを思いながら、そろそろ止めようか、と姉貴たちに声をかけようとしたそのときだった。


俺「おねえt」
姉貴「やっと本当の家族になれるって思ったのに!!」



17: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 21:57:17 ID:Aet09nEL0
俺「えっ・・・!!」

親父「!!俺・・・」

姉貴「!?」


完全に時が止まった。



19: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:00:39 ID:Aet09nEL0
え。え?
いま姉貴なんて言った?本当の家族??それ何。どういうこと???

キャパシティを完全に超えた状態で、
やっと俺が口に出せたのは「お、おはよう」のひとことだった。



21: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:06:14 ID:Aet09nEL0
姉貴「・・・行ってきます!」

その場を走り去るかのように学校へと向かう姉貴。
その場から動かず、何事もなかったかのように振舞う親父。

親父「おう俺。おはよう」

その場で何をしたらいいのかわからず、親父と朝食をとることになった俺。

俺はきちんと登校したし、妹2を幼稚園に連れていったのは親父だと思うんだが、
そんなことも覚えていないくらい呆然とした一日だった。

気づいたら放課後で、ちゃんとランドセルを背負って家の前まで帰ってきていた。

そこで俺は思い出した、今朝の理解不能な出来事を。
そして、この玄関のドアをあけると、母がいるということを。



22: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:09:14 ID:fRm+nZ2b0
これ男子校に行く決断に繋がるのかww



23: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:10:40 ID:Aet09nEL0
俺「・・・ただいま」
母「あら俺、おかえり」
妹たち「おにいちゃんおかえりー」


今朝の姉貴の「本当の家族」って言葉が頭をかけめぐる。
もしかして俺たちは「偽の家族」なのか。


母に訊いたらラクになれると思ったが、
笑顔でおやつを食べている妹たちがいる前では話を切り出せなかった。



24: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:16:39 ID:Aet09nEL0
その日の夕方、姉貴からは「友達へ泊まる」という連絡があった。
母は、泊まるってわかってたらお土産もたせたのに・・・と言っていた。

その日の夕食は、母と妹2人、そして俺。
妹2人がなにかアニメを観ながら食べていた気がする。
俺は完全にうわの空。味なんてわからなかった。

そして俺は塾の宿題と言って自室に篭った。

母が2人の妹と風呂に入り、
絶好のアタックチャンスだったにもかかわらずオ○ニーはしなかった。


勉強もち○こも、手につかなかった。



25: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:21:30 ID:xpyFdpdN0
>勉強もち○こも、手につかなかった。

シリアスなシーンで言うかwwww



26: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:22:20 ID:Aet09nEL0
3人が風呂から出てきたので、俺も風呂に入ることにいた。

妹たちとおやすみ、と言葉を交わし、風呂へ向かう俺。
居間では、母がテレビを観ながらアイロン掛けをしていた。

そこで俺に何かが囁いた。

今朝のことを訊くなら、今しかチャンスはないぞ、と。



30: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:28:58 ID:Aet09nEL0
天使だか悪魔だかもわからない何かの囁きに耳を傾けてしまった俺は、居間で足をとめた。


俺「お母さん」
母「なーに?」
俺「ちょっと・・・訊きたいことがあるんだけど」
母「お風呂先に入ってきたら?」
俺「できたら入る前がいいんだけど・・・」
母「はいはい。じゃあこのYシャツアイロンかけおわるまで少し待ってね」
俺「うん」


このときアイロンをかけていたのは親父のYシャツだった。

その後もとには戻らない家族関係をあざ笑うかのように、
親父のYシャツは、母の手によってもとどおりの型へと戻っていった。



31: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:30:15 ID:UBQriqyK0
なんか表現うまいなww



33: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:37:12 ID:Aet09nEL0
母「それで?ききたいことって?」
俺「うん・・・実は・・・」


なかなか続く言葉が出てこなかった。


5分・・・10分・・・時間だけがすぎていく。
それでも俺の真剣さが伝わったのか、何も言わずに待ってくれる母。


俺「あのさ」


声を出すことができたのは、30分以上がたってからだった。


俺「・・・僕たち、『本当の家族』だよね?」


優しそうに微笑んで、それでいて悲しそうな母の表情。
小学生とはいえ、さすがの俺でも察した。ああ、「本当の家族」じゃないんだな、と。



34: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:40:11 ID:Aet09nEL0
俺は泣いた。
声は出なかった。

母は俺の頭に触れようとした。
俺の手は、母の手をふりはらった。

母も泣いていた。
ごめんね、と繰り返しながら泣いていた。



35: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:42:24 ID:Aet09nEL0
母「でもね、俺」


俺の涙が枯れたころ、母が言った。


母「姉も、俺も、妹1も、妹2も、みんな私が産んだ私の子よ」


・・・え?



37: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:47:25 ID:Aet09nEL0
俺たちは「本当の家族」じゃなくて。でもみんな母の子で。
え、俺の涙はなんだったの?てか母よ、あなたの涙もだ。
っていうかじゃあごめんねとか言うなよ紛らわしい。


「みんな私の子」という母の言葉は俺に安心感を与えてくれた。
一方、内心ホッとしていた俺の無防備な心にとどめをさしたのも、母の言葉だった。


母「でもね、お母さんとお父さんは結婚してないの」



38: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:50:20 ID:Aet09nEL0
結婚・・・してない?
どういうこと?夫婦って結婚しなくてもなれるの??

またしても俺を襲う理解不能な言葉。
混乱している俺を、母の言葉がさらに襲う。


母「そして、姉だけはお父さんの子じゃないの」



39: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:53:02 ID:AHvMX28g0
どうゆうこった、とーちゃん。。



41: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 22:53:47 ID:Aet09nEL0
俺「えっ・・・」
母「姉は、お母さんが前に結婚していた人との子なの」
俺「・・・」
母「お母さん、バツイチなんだ」



43: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:00:12 ID:Aet09nEL0
それから母は、ゆっくりと俺の理解が追いつくまで待ちながら真実をきかせてくれた。

姉は親父と血が繋がっていないと知っていること。
実は親父もバツイチで、前の奥さんとの間にも子供がいること。
「結婚していない」というのは、婚姻届という書類を出していないから、ということ。

ここまで聞いて初めて姉貴の「判子押すだけ」の話がわかった。
そして俺は、言ってはならないことを言ってしまった。


俺「お姉ちゃんが言ってたのは、その婚姻届っていう書類のことだったんだね」


母の表情が一瞬で曇った。


母「・・・どういうこと?」



44: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:06:10 ID:Aet09nEL0
俺は、姉貴が「判子押すだけ」って言ってたことを話した。
母は宙を見つめながら、私が押さなければ済むから良いわ、とつぶやいた。
怖くなった俺は、おやすみなさいと言って自室に戻った。

いろいろ聞いて疲れたな・・・。
お姉ちゃんはお父さんの子じゃないんだ・・・。
でも俺とお姉ちゃんは姉弟だよね・・・大丈夫だよね・・・。
風呂は明日の朝にしよう・・・。


そんなことを考えながら俺は眠った。



45: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:10:29 ID:Aet09nEL0
翌朝。

若干ぎくしゃくした態度ながら、
母と言葉を交わしたり、朝食をとったりすることはできた。

2人の妹に気取られないよう、できるだけ自然に振舞い、会話する俺。


妹1「・・・なんか今日のお兄ちゃん、ヘン」


バレてた。



46: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:13:14 ID:LgFkUbOtO
見てるよ



48: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:16:24 ID:ftUd5tlX0
続きが気になる書き方



49: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:19:39 ID:Aet09nEL0
学校から帰って玄関に入ると、姉と母の怒鳴り声が聞こえた。
俺が余計なこと言っちゃったから喧嘩してるのかな・・・謝んなきゃ。
そう考えた俺は、声のする方へといそいだ。


姉「だから!判子おしてさえくれりゃいいんだよ!!」
母「絶対に押しません!!」
姉「わからず屋!お父さんはおしてくれたのに!!」
母「だったらなおのことお母さんは押せません!!」
姉「なんでなの?私たちが幸せになっちゃいけないの??」
母「そんなものを幸せというのなら、幸せになってはいけません!」
姉「わからない人だな!なんで許してくれないの!?」


妹たちも怖がっていたし、俺は止めに入ろうとした。


俺「まあm」
母「お父さんと結婚したいだなんて、認められるわけないでしょう!?」


・・・えっ?



51: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:23:20 ID:In7FCPt90
…えっ?



53: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:28:22 ID:Aet09nEL0
お父さんと結婚したい・・・って、え?誰が??


姉「本当のお父さんじゃないし、養子縁組だってしてないじゃん!」
母「そういう問題ではありません!」
姉「お母さんが認めてくれたら、私たち本当の家族になれるんだよ?」
母「そんな紙切れなんてなくても、私たちは家族です」
姉「いやなの!私はおとうさんと結婚したいの!!」


おねえちゃんが、おとうさんと、けっこん??


混乱する俺の横で、妹2が泣きながらこう言った。


妹2「妹2もおどう゛ざんの゛およめ゛ざんに゛な゛り゛だい゛よ゛ぉ」


これとは次元の違う話であることくらいは理解できた。



55: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:36:42 ID:AJKZEt+G0
ええええええ?
何かすげぇ展開に



56: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:38:44 ID:Aet09nEL0
その日の夜、親父が仕事を早く切り上げて帰ってきた。
俺と妹たちはそれぞれの部屋に入らされ、親父・母・姉貴の3人で話し合いの場がもたれた。

俺は、自分の部屋で塾の宿題をしているという設定ではあったが、耳をそばだてていた。

感情が高ぶって声が大きくなった姉貴が話すことは全部聞こえた。「結婚を認めろ」の一点張り。

時折母が怒鳴る声も聞こえた。「あなたが許したりするから!」「常識で考えたらわかるでしょう!?」といった言葉。

だが、親父の声だけは聞こえてこなかった。
冷静だったのか、テンパって何も言えなかったのか、それは定かではない。

この時点で俺にわかっていたのはひとつだけ。


親父がクズだということだった。



57: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:44:04 ID:Aet09nEL0
どれくらいたっただろう。
2時間か、3時間か。それ以上かもしれない。

もう勝手にしなさい!という母の言葉。妹たちの部屋へ向かう足音。

しばらくして、2人の妹を連れた母が、俺の部屋へとやってきた。


母「俺。お母さんと妹1、妹2はこの家を出ていくけど、貴方はどうする?」


与えられた選択肢は、どちらを取るにしても小6の俺には重かった。



59: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:49:02 ID:L7bAa3hs0
おおう・・



60: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:49:33 ID:Aet09nEL0
母は、姉貴と親父の結婚を認めて、家を出ることに決めたのだ。
そして俺は、父か母かの選択を迫られている。

簡単に決められることではないことなのだが、不思議と迷わずこう言った。


俺「俺、お姉ちゃんと一緒がいい」


プチシスコンが発動したのだった。



65: 名も無き被検体774号+ 2011/11/21 23:54:17 ID:Aet09nEL0
母「・・・そう。とりあえずお母さんたちはおじいちゃんの家にいるから、気が変わったら電話しなさい」


母はこう言い残して家を出ていった。
そして、親父と姉貴と俺の、奇妙な3人暮らしが始まる。



68: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:02:54 ID:kIFc7dUL0
親父と姉貴は婚姻届を出し、夫婦になった。
俺は、実の父であり義兄でもあるクズを嫌った。

クズは仕事から帰るのが遅いので、
家では姉貴と2人でいる時間が長かった。

お弁当を作ってくれたり、塾の前まで迎えに来てくれたり。
姉貴は優しかった。俺は姉貴のことがどんどん好きになっていた。
異性に対するそれとは別の、そういう好きだったことは間違いない。

わりと幸せだった。
しかし、その幸せも長くは続かなかった。



72: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:07:42 ID:TkrxV7C50
パンツ縫った



73: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:08:10 ID:SM8y6NGF0
てことは義姉の息子になんのか?



74: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:09:29 ID:kIFc7dUL0
ある夜。

トイレに行きたくて起きた俺は、
用を足した後、何気なく親父の書斎へ目を向けた。

ああ、あの日あそこで「出して」って言ってたのは婚姻届だったのか。
あの日から俺たち家族がバラバラになっちゃったんだよなあ、なんて考えていた。

寝なおそうかと、部屋に向かいかけたそのときだった。
書斎から姉貴の声が聞こえたような気がしたのだ。

それがよほど気になったのだろう。
俺の足は自分の部屋ではなく、書斎の方へ歩きだしていた。



75: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:14:18 ID:kIFc7dUL0
書斎の前まで行くと、姉の声はしっかり聞こえた。
親父の声も聞こえるようになった。2人とも息が荒かった。

なんだろう・・・?
気になった俺は、扉を少し開けてみた。


そして。


姉貴がセッ○スしているところを、見てしまった。



77: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:17:59 ID:kIFc7dUL0
何が起きているのか理解できなかった。
親子だけど親子じゃなくて、むしろ夫婦だからなんて考えが頭を駆け巡る。

ほどなくして吐き気が襲ってきた。

俺はトイレへ戻り、胃が空になるまで吐き続けた。
吐くものがなくなって、胃液が出てきても吐き続けた。

気持ち悪かった。
俺が想像していたセッ○スとはまるで違った。気持ち悪かった。



79: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:21:46 ID:kIFc7dUL0
翌朝。
クズ親父はもちろんだが、姉貴にも顔を合わせたくなかった。

2人が出かけてから自分の部屋を出た。

学校に行きたくなかった。
誰かに助けを求めたかった。


俺は受話器を取った。


『はい、△△でございます』


母の声が聞こえるや否や、俺は泣いた。



80: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:25:13 ID:SM8y6NGF0
まぁそうなるわな



81: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:26:02 ID:kIFc7dUL0
母「俺・・・どうしたの?」
俺「お母さん・・・俺、お姉ちゃんともう一緒に暮らせそうもない」
母「そう・・・ならおじいちゃんちにいらっしゃい」
俺「・・・いいの?」
母「俺はお母さんの子なんだから、いいに決まってるでしょ」


俺は、あのとき母と一緒に行かなかったことを後悔した。
まさかこの後、後悔したことを悔やむことになるとは夢にも思わなかった。



83: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:30:13 ID:kIFc7dUL0
祖父の家へ行くと、2人の妹と祖父母が迎えてくれた。


俺「・・・あれ?お母さんは??」
祖父「あー・・・出かけたよ」
俺「ふーん・・・そうなんだ」


このときは何も疑問に思わなかった。
買い物とか、習い事とか、よく昼間に出かけてる人だったから。

そして俺は、ここから2週間ほど祖父の家で暮らすことになる。



84: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:34:23 ID:kIFc7dUL0
1週間ほどたったある日、母が知らない男を連れてきた。


謎の男「はじめまして、俺くん」
俺「・・・はじめまして」
母「妹1と妹2はもう知ってるんだけど、俺にも紹介しておくわね」
俺「?」


母の言葉は、また俺の心を抉った。


母「俺と妹1と妹2の、あたらしいおとうさんだよ」



86: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:40:17 ID:kIFc7dUL0
何が何だかわからないうちに新しい家が決まり、
祖父の家から引っ越すことになった新父、母、妹2人、そして俺。

新父は何をしているのかよくわからない人だった。
学校から帰ると家にいることもあるし、2~3日帰ってこないこともあった。

ある日のこと。
俺は塾に行こうと家を出たのだが、弁当を忘れたことに気づいて戻った。

そして、俺はまた例の現場を目撃してしまうことになる。


それは、新父と母のセッ○スだった。



87: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:48:49 ID:kIFc7dUL0
気持ち悪かった。吐いた。

姉貴と親父のセッ○スがフラッシュバックして気持ち悪いのか。
それとも目の前で新父と母がセッ○スしているのが気持ち悪いのか。

とにかく気持ち悪かった。吐き続けた。

吐いて、吐いて、吐いて、それでも塾には行った。

俺の頭の中は、セッ○スは気持ち悪いもので、
それは女がいる限りついてまわるものだという認識が芽生えていた。


塾に着くと、先生に「志望校決めたか?」と訊かれた。
クラスで決まってないのは俺だけだ、とも言われた。

そのとき俺は思った。
女がいるからセッ○スなんていう行為が生まれるんだ。
女のいない世界に行きたい。男だけの世界なら気持ち悪くないのに。

そして先生にこう言った。


俺「先生、決めた。俺、1日に■■(←東京の男子中学)受けるよ」



88: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:49:23 ID:TkrxV7C50
もう衆道行きだな



89: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:49:32 ID:Dqr7/plzO
かわいそうwww
これはトラウマなるわ

今の>>1セックス出来る?



92: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:54:04 ID:kIFc7dUL0
>>89
できなくはないけど、全然好きじゃない。



90: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:52:44 ID:kIFc7dUL0
こうして俺は、男子校へ行く決心をした。

結局俺は一人で祖父の家へ戻り、
そこで受験へ向けての日々を過ごすことになる。


入学した後の話もあるんだけど、今日はここまでにします。
お付き合いいただきありがとうございました。



93: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 00:54:14 ID:vLhgOT5M0
お疲れさま
寝るか~



96: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 01:24:09 ID:eaoZf2CRO
おつでした



99: 名も無き被検体774号+ 2011/11/22 02:04:24 ID:KATM8olm0
これはおもしろい