1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:26:05.40 ID:nJeac/kF0
はじまりは小5。
俺はおもむろに左手首に包帯を巻いて登校した。
もちろん怪我なんてしてないし、傷があったわけでもない。

強いて言うなら幽遊白書が好きだった。






4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:31:41.16 ID:nJeac/kF0
気分はすっかり飛影だった。
学校では男子からも女子からも人気者だった。
「どうしたの?大丈夫?」とか心配されチヤホヤされた。
この大丈夫の対象は頭じゃない、と今でも信じてる。
そんな民間人に俺は愁いを含んだ表情で
「ちょっと、ね。気にしないでくれ…」と言った。

あと「ハハっ」みたいな意味深な笑いもつけたと思う。






6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:32:52.92 ID:kUQyESdP0
飛影はそんなこと言わない




7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:36:18.99 ID:nJeac/kF0
その頃俺は野球をやってて、運動もけっこうできた。
小学校では体育が出来る=モテるというアフリカみたいな方程式があったはずだ。
アフリカ行ったことないけど。
そのおかげで俺もそこそこモテた。
ある日、机の中のお道具箱に手紙が入ってた。





21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:03:39.61 ID:1grg113g0
>>アフリカみたいな方程式

クソワラタwww






8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:39:56.57 ID:nJeac/kF0
「○○ちゃんが話したいことあるから、放課後△△に来てね □□」
と書かれていた。
なんという回りくどい方法!
手紙を使った上に、さらに本人じゃない、という新手に俺は若干うずいた。
何を隠そうその時の俺は暗号に凝っていた。
これは間違いなく隠されたメッセージ、それも命に関わる……
何の疑いもなくそう確信した。






10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:43:25.58 ID:nJeac/kF0
しかし全然そんなことなかった。
放課後、約束の地……つまり校庭のすみっこに行った俺は拍子抜けした。
そこにはクラスの子とその友達がいただけだった。
いや、これはデコイ。彼女たちは操られていて、どこかで見張られている!
そう解釈した。
もちろん違った。







11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:46:08.51 ID:nJeac/kF0
普通に告白された。
その子はクラスでも人気のあるほうだったんだけど
その時の俺は幽白にはまってたので、こう答えた。
「3年、待ってくれ。そしたら結婚しよう」
小五じゃ三年後でも結婚できないことを忘れていたのは言うまでもない。
彼女はきょとんとしていた。






12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:48:22.64 ID:nJeac/kF0
だけど俺は大いに満足だった。
「じゃ、ちょっとやらなきゃいけないこと…あるから」
と言って踵を返した。
やらなきゃいけない事というのは掃除だった。

次の日、俺は謂われのないいじめにあった。






13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:50:24.99 ID:vJzovJ8Y0
wktk





14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:51:14.40 ID:nJeac/kF0
いきなり男子から「おまww女好きww」みたいなこと言われた。
女子からは「何考えての?」とか言われた。
噂って広まるのはやい。
その日から俺のあだ名はなづけになった。
多分許嫁からきてるんだろけど、どうせならもうちょっとかっこいいのがよかった。








17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:54:10.88 ID:nJeac/kF0
けど俺はむしろ大歓迎だった。
その頃の俺は、日常に退屈していて周りの人間にも辟易している
という設定だったからだ。
いじめをいいことに休み時間とかも外を眺めてぼーっとしてた。
時々、復讐の時…まだ早い…か。とか妄想しながら。
その時に耳に入る友達の遊んでる声はちょっと心に響いた。






18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/05(土) 23:57:04.07 ID:nJeac/kF0
そんな感じで気付いたら卒業間近だった。
さすがにみんないじめにも飽きて、俺は「別に無害」みたいな立ち位置になっていた。
それより卒業式でやる劇の演目のほうが話題の種だった。
俺の厨二魂はふつふつと燃え上がっていた。







19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:01:01.29 ID:8UYqcpTd0
「裏舞踏会」

これが俺が提案した演目だった。
さすがにこれは今思い出すと死にたい。
それまで「現代版桃太郎」とか「ドラゴンボール6-2」とか
そんな感じの微笑ましい流れだったが
俺の一言でそれが崩壊した。
司会係が「え?もっかい言って」って言ったのが本当に憎い。






22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:04:04.43 ID:8UYqcpTd0
しかし結果はまさかの事態。
二位の「現代版桃太郎」に倍の票差をつけて
「裏舞踏会」が卒業式の演劇に選ばれてしまった。
ふふ…世界は俺を選んだ…。とか一人悦に入ってた。
それが大きな間違いだと気付くのはもう少し先のこと。






23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:04:28.88 ID:3DiQuKyxO
もう止めろ。

心が痛い(ノ_・。)





24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:05:02.53 ID:a4Zx8E3A0
ゴクリ……いったい何がおきるってんだ……?




25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:06:29.70 ID:8UYqcpTd0
そうして当然俺が台本作り役に任命された。
一瞬、これ壮大ないじめなんじゃね?と思ったけど
思いの外みんな乗り気だった。
特に男子はようやく厨二病の覚醒が始まったらしく
早速あーじゃないこーじゃないと盛り上がってた。
一方、俺に告白してきた子はぽかんとしてた。







27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:10:55.43 ID:8UYqcpTd0
主人公は生まれたときから左手に包帯を巻いていた普通の男の子。
片思いの好きな子がいて、その子はバレエ教室に通っている。
主人公はその子と少しでも仲良くなるために自分もバレエを習おうと決意する。
早速習いに行くがそこは妖怪が跋扈する闇の教室だった。
しかしそこで主人公は包帯を解き秘められた力に覚醒する。

みたいな内容だった。
もちろん却下された。特に女子から。





30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:13:44.72 ID:1grg113g0
>>生まれたときから左手に包帯を巻いていた普通の男の子。

いや、それ普通じゃないだろw

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:14:47.08 ID:8UYqcpTd0
女子の言い分はこうだった。
話がかわいくない。←可愛い子の発言
犬を出してほしい。←俺に告白してきた子の発言
妖怪はやだ。←ブスの発言

そこで俺は思わず言ってしまった。
「おまえが妖怪役だ、ブス」

その頃は烈火の炎にはまっていて、俺は紅麗だった。
だからこれくらい言っても当然平気だと思った。
というより俺すげーかっこいいこと言った!輝いてる!とか思った。







33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:16:41.34 ID:4b4A9rG20
ここから怒涛のいじめが発生
>>1は不登校に





34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:17:18.96 ID:3DiQuKyxO
ご愁傷様です
(-人-)


ヒッキー誕生







35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:18:10.64 ID:8UYqcpTd0
そこから先はもう修羅場だった。
それも俺が求めてる異能バトルみたいな修羅場じゃなくて
ブスが涙と鼻水と唾をまき散らしながら騒いで
その横で女子がひっどーいとかサイテーとか捲し立て
男子はケラケラ笑うというものだった。

「フン…消し炭にしてやろうか」と俺は心の中で毒づいた。
と思ったら発言してた。







38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:22:58.26 ID:7HemnffZO
と思ったら発言していた



糞ワロチ







39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:22:59.28 ID:8UYqcpTd0
多分ほとんどの人間が消し炭を理解できてなかった。
一瞬背筋が凍るような間があった気もするけど
女子は、なんかわかんないけどさらに悪口言った程度で
男子は、なんかわかんないけどこいつ反省してねえw程度だったと思う。
そのお陰で事なきを得た。
と思ったらブスが叫んだ。

「あんたこそ燃えて死んじゃあqwせdrftgyふじこ」
てめー聞こえてたのかwwwwって感じだった。







41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:25:27.66 ID:CzCawnuV0
ブスは消し炭知ってたのかw





42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:26:44.59 ID:BaZF2wFlO
なんという小学生ライフw





43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:29:34.81 ID:RwYXwY4gO
なんかこのスレ懐かしくてキュンってする






44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:29:56.22 ID:8UYqcpTd0
そこでクラス一のイケメンが
「もう帰ろうぜ。今日Jリーグあるし」と言った。
大方の女子は頷いてた。さすがイケメン。
ブスは、え?マジで?ちょw待ってwみたいな仕草してたけど
みんなもう飽きてたんだと思う。小学生って怖いよな。
俺は心の中でどうこの劇で女子を貶めるかを考えてた。
もちろん斜め上を向いて遠くを見つめるようなポーズを取っていたのは言うまでもない。






45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:33:32.86 ID:8UYqcpTd0
俺の作戦はこうだった。
まずみんなの意向に添った偽の台本を用意する。

それと並行して男子を味方に付けて、本当の台本を作る。

女子はみんな妖怪役とは露とも知らずに本番。

ハッハーエンジョイ&エキサイティング







47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:38:09.07 ID:8UYqcpTd0
そして本番の日まで何事も起きず日が過ぎてった。
俺が授業中に「先生!ちょっとトイレ行ってきます!」
とか言って、難事件を解決したり
他の男子が遊戯王にはまり「闇のゲームだ!」
とか言って、小火を起こしたり
例の告白してきた可愛い子と隣の席になったり
と思ったら反対側が例のブスだったり
とかはあったけど、平和な日々だった。





49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:42:07.94 ID:ziwt8auj0
この話が終わるまで寝られそうにない






48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:38:48.14 ID:Guq4sXTvO
中学の時に酔拳のマネしてフラフラ歩いて「フォアター!」って叫んだことあったなぁ
クラスの女子が心配そうな目をしてこっちを見てたのを今でも鮮明に覚えてる






53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:43:55.58 ID:8UYqcpTd0
そして本番の日が来た。
男子は9割くらいが味方だった。
何よりイケメンがゲーム好きで同じ匂いを嗅ぎ取ったのか
味方になってくれたのがでかかった。もうあとは芋づる式。
その頃のブスのあだ名は顔が似てるとの理由から下痢だった。
正直今でもこれを命名した奴は鬼畜だと思う。俺だけど。

ついに、女子は何も知らないまま開演となった。






54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:47:05.40 ID:VHHvYX3ZO
下痢wwwwwwwwwwww






55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:47:10.19 ID:4b4A9rG20
台本とかないのかwwww
お前の小学校どうなってたんだ





60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:52:00.07 ID:CBBdg8J00
これはひどい






56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:48:26.11 ID:8UYqcpTd0
イケメンが主人公の男の子。もうノリノリで演技。
目立つグループの女子がヒロイン。イケメンのおかげでノリノリ。
俺は途中で主人公の仲間になる役。我ながら迫真の厨二演技。
俺に告白してきた子も途中で仲間になる役。計画通り。
ブスはヒロインの友達1。完全に悪意ある配役。







61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:53:15.02 ID:8UYqcpTd0
物語も佳境。
ついに主人公と仲間がヒロインを救い出すという状況。
ちなみにここまでは妖怪ではなく敵に操られたという設定。
そこで作戦発動。
主人公がおもむろにブスを段ボールの剣で斬る。
俺もそれに乗じて「ついに姿を現したか…闇の者め…」とか言ってた。
もちろん女子と先生唖然。男子はやいのやいのの大騒ぎ。








64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 00:56:57.59 ID:8UYqcpTd0
そこからはまさに阿鼻叫喚の地獄絵図状態。
男子は手当たり次第にそこらへんのセット壊すし
女子は逃げたり叫んだり。
事情を聞かされてなかった先生は…知らない。
多分おとなしいし放任な人だったから、怪我がなけりゃいいや程度だと思う。
会場は、他のクラスはあーひゃひゃひゃwwとか聞こえて大盛り上がり。
父兄は見てないけど多分口あんぐりだと思う。






66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:01:59.44 ID:8UYqcpTd0
「世界に仇なす妖怪よ!消え去れ!」
とか言ってブスをしこたまぶった覚えがある。
といってもへたれた段ボールだし、多分全然痛くなかったはず。
そして、女子が消え去ったのをみて何故か俺が締めた。
「邪気は消えた…か。どちらも…多くの血が流れた。が終わった」
とかだった気がする。男子は傷ついてないけど。
そこで閉幕。6-2の男子を除いて他はイミフwwだったと思う。

これで俺の復讐劇は終わった、と思った。
本当の修羅場はこれからだった。






70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:04:50.60 ID:V7XGD4PAO
復讐劇というか、お前が原因だろww







68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:04:32.98 ID:8UYqcpTd0
劇が終わって次の日。
相変わらずクラスの男女間の雰囲気は最悪。
一部イケメンとかは何故か許されてて気軽に女子と話してたけど。
まあ俺もしてやった感があったし、若干やりすぎたとも思ったので
おとなしくしてた。
けど。

そこで体操服が盗まれるという事件が起きた。





72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:09:01.36 ID:8UYqcpTd0
盗まれた!とか騒ぎ立てて泣き出したのはブスグループの一人。
ちなみにあだ名はケニア。髪がチリチリだったからという可哀想な由来。
これをつけたのはイケメンだった。

勝機!とばかりにブスグループが猛攻撃を仕掛けてきた。
クラスのおとなしい男子が犯人扱いされたり
俺も謂われのない罪をかぶせられたり。

あとでバレるんだが、犯人はデブの男子だった。






74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:10:56.13 ID:TjqkqoDyO
ケニアwww





73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:10:33.00 ID:4b4A9rG20
イケメンの癖に性格ひでーなwww






76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:13:19.21 ID:8UYqcpTd0
このデブはおそらく俺と同時期に厨二病に感染した奴だった。
あまり面識はなかったけど、俺が剣と魔法のファンタジー脳なら
彼は戦闘機と軍隊脳って言ったところか。
一度休み時間に彼の席の後ろを通ったら
「クク…爆撃だ…やれ!」とか呟きながらノートに一心不乱に
何かを書き綴っていたのを覚えている。
彼は事件が発覚した当初、我関せずって感じだった。図太い奴だ。






77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:14:51.69 ID:4b4A9rG20
デブのほうがヤバイ……
よかったなファンタジー路線で






78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:15:05.21 ID:lBWZ4rYz0
爆撃www






81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:17:09.33 ID:9Ejha7s9O
ファンタジスタな>>1がいると聞いて






82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:18:22.62 ID:8UYqcpTd0
事のあらましはこう。
彼は俺の立てた復讐劇に感心。
幕袖にいるときは敵地に潜入する兵士の気持ちだったとか。
そして彼なりに盛り上げようと考えたらしい。
それが最終リハの休憩の間に教室に戻り体操服をパクる、という作戦。
これは難なく成功。
本当はクラスの可愛い子のがよかったけど、無かったからケニアので妥協。
しかし帰り道でいらなくなりドブに捨てた。
現在に至る。

という感じの告白を放課後、クラスの発言権のある男子が数名残った時にしてくれた。





83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:19:25.59 ID:o3pIhRJC0
ひどい小学生だww





85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:21:20.61 ID:+lD58WsPO
こういうのって>>1だけが厨二病で周りがドン引きパターンが多いが
これはこれで面白いなww





87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:23:42.51 ID:8UYqcpTd0
最初はみんな、おまwwバッカwwやりすぎwwみたいなテンションだった。
しばらくケニアの髪のチリチリ具合とか下痢は近づくと臭いとか
そういう他愛のない話で盛り上がってた。もちろんイケメンも参加。

しかし、次第に…やばくね?って雰囲気になった。
ところがそこで俺の厨二精神炸裂。
「あれはもう無くなったんだ…失ったものは戻らない。しかし、新たに作ることはできる」
みたいなこと言った気がする。我ながら震えた。会心の名台詞。






90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:27:42.87 ID:8UYqcpTd0
今考えれば作ってどうするwwみたいなツッコミがあってもいいと思う。
けど、当時の俺含めそこにいたみんなはすっかり厨二病患者だった。
イケメンも「そうだな。俺らなら!」みたいなこと言ってた気がする。
デブも「偽装作戦か…」とか呟いてたけど、これは俺には意味不明だった。

そうしてケニア体操服コピー作戦が決行されることとなる。






91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:29:09.34 ID:o3pIhRJC0
この展開は予想外w





92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:29:21.89 ID:jBc/sBiuO
このスレ何か楽しい





93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:30:35.75 ID:8UYqcpTd0
といっても具体的なことは何も決まらなかった。
そもそも俺の厨二病から生まれた無責任な言葉。
なんとなくかっこいいし言ってみよう程度にしか考えてなかったから
まさか最近家庭科で覚えたミシンで体操服作ろうぜwってことになるとは思わなかった。

そして当然のように挫折。布もないし、家庭科室開いてない。
そこでイケメンの家でやることになった。







96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:33:31.91 ID:8UYqcpTd0
各自道具を持参してイケメンの家に集まった。
家庭科で作ったエプロンを褒められた俺はちょっと自信があった。
デブはなんかやたら本格的な道具とか持ってきてた。
イケメンはノリだけなので、授業でもらったはずの裁縫箱は「どっかいった」とか言ってた。

しかしエプロンとか手提げと違い体操服に大苦戦。






100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:37:15.15 ID:8UYqcpTd0
まずどっからはじめたらいいかわからない。
あの名前を入れるワッペンもない。
そもそも先生いないとミシンとか複雑すぎて触れない。

途中で飽きた俺たちはバイオハザード1をやって遊んだ。
今でもあのゾンビ共は怖い。ちなみにこのゲームも後々あることで影響が出る。
さて、そろそろ帰ろうかって時に、イケメンの兄が帰ってきた。
彼こそ、まさに後の神と崇められる存在だった。







102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:42:31.76 ID:8UYqcpTd0
イケメンの兄は当時多分大学生だった。少し酔ってた気がする。
俺たちが裁縫箱を並べたり、布を裂いたりした現場をみて声をかけてきたのだ。
かくかくしかじかでと経緯を話すと、ちょっと待ってろと言って引っ込んだ。
そして、キーアイテム「体操服」を持って現れたのだ。
この一件以来、俺たちは彼を崇めることとなる。

「神」と。

今にして思えば、なんで持ってんだww体操服プレイかよwwって感じだが
当時の俺たちにそんな邪な考えは浮かぶべくもない。





103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:43:32.36 ID:oSXMboE70
いろんな意味で神だな・・・





104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:44:10.92 ID:n/BxoUFZ0
なんという神・・・





105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:45:13.19 ID:p62TGYPdO
兄はきっと大二病だったんだな





106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:45:17.94 ID:lBWZ4rYz0
おいwwwイケメン兄wwwwなぜ持ってるwwwwww

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:46:07.69 ID:8UYqcpTd0
ともかくこれをケニアのロッカーに忍ばせとけばいんじゃね?となった。

もちろん名前を書いたワッペンを貼る。
サイズが違うとか生地が違うとか微妙に筆跡が違うとか
そういうことは取るに足らないことだった。

俺たちは何か大きな事をやり遂げたという達成感で一杯だった。
デブは「任務完了」とか呟いてたけど、てめーのせいだろwって少し思った。






111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:53:10.34 ID:8UYqcpTd0
その頃、クラスでは体操服盗難騒ぎは少し落ち着きはじめてた。
一週間くらい経っていたはずだし、クラス一の可愛い子ならまだしも
ケニアの体操服なんて微塵も興味ねーよ、というのがみんなの本音だろう。
そのおかげで体操服をロッカーにいれるのは難なく成功した。
俺は密かにまた障害があるんじゃ?と期待した分、拍子抜けだった。

翌日、ケニアが「あ、あれ……え?え?」
とかきょどりだしたところで事件は終わりだと思った。

しかし、体育の時間にまさかの急展開をみせる。







113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:56:15.86 ID:8UYqcpTd0
その日の体育は跳び箱だったはず。
ほどなくして女子の集団がざわつきはじめた。
運動が得意な俺とイケメンは技を競い合って遊んでた。
片方がハンドスプリングとか前宙を繰り出し
もう片方が「ば、ばかなっ!」とか「くっ強い…」とか言う遊びだった。

そこで先生から集合の合図があった。






117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:57:54.02 ID:4b4A9rG20
お前イケメンと仲いいなwwww






116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:57:52.78 ID:O9ERMT0g0
なかなか面白いなwww






118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 01:59:34.71 ID:8UYqcpTd0
なんだ、と思って集まった俺たちは驚愕する。
なんとケニアが泣きながら突っ立っていた。
一瞬ばれた!と思ったけど、イケメンと顔を見合わせ黙っていた。
デブはその後ろであからさまにオドオドしていた。
そして先生はゆっくりと口を開いた。
「女子はもう帰っていい。男子はちょっと残りなさい」

あぁ…終わった。と思った。







120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:04:08.70 ID:8UYqcpTd0
先生「私も男だ。君たちがそういう年頃なのはわかる」

あぁ…ばれたな。

先生「だけど、やっていいことと悪いことがあるんだ」

やべぇ…死にてぇ。

先生「正直に言えば、私も一緒に謝ろう」

でも…俺が直接の犯人じゃないんだよな…。

先生「ケニアの体操服に……」

あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!!





先生「精子がついていた」
…………………………あ?








124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:05:17.31 ID:maypsrXHO
イケメン兄wwwwwww





125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:05:20.07 ID:UJ4T0lLJO
急展開wwwwwwwwwwwwwwwww






123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:05:05.82 ID:dLZ2aDYN0
まさかのオナニーマスター





126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:05:45.58 ID:+lD58WsPO
兄貴wwww







128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:05:46.81 ID:8UYqcpTd0
ちょwwふざけんなww兄ww
それおれらじゃねぇwww
あの変態体操服野郎wwwwやりやがったww
精子付きなんてよこすんじゃねぇよwwてか洗えw

とその時言えたらどんなに楽だったろう。






129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:06:11.79 ID:ExntgpQCO
精子wwwwwwwwwwwwwww





130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:06:18.31 ID:WewiQtRg0
イケメン兄wwwwwwwwwww





132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:06:34.03 ID:vNrsnadN0
彼女とそんなアブノーマルプレイを………





134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:07:13.63 ID:5J3arQdEO
兄が完璧な変態すぎて困る







137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:08:28.06 ID:8UYqcpTd0
その年の保健体育で習ってた俺たちはなんとなく理解した。
けど、正直みんな、へ?って感じだったと思う。
俺もイケメンもデブも予想外の展開に呆然だった。
当然当時は兄貴ww変態乙wwwなんて考えも浮かばず
ただただ意味不明な瞬間だった。
先生もそれを察したのか、ちょっと困ってた。







139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:09:55.44 ID:dLZ2aDYN0
むしろ自分の精液をケニアの元に
送り届けられてしまった兄貴が不憫






142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:11:50.86 ID:8UYqcpTd0
先生「そ、そうか。ここじゃ名乗るのも恥ずかしいだろうし
心当たりのある人は後で職員室に来なさい」
みたいな感じで場は濁され、終わった。
まさか体操服がカピカピしてるなんて夢にも思わなかった。

この一件を機に、俺とイケメンとデブの間には奇妙な連帯感が生まれ
一方、ブスグループは男子を親の仇を見るような目つきで見てくることになった。







144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:12:29.66 ID:lBWZ4rYz0
カピカピwwwwwwwwww






148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:15:28.09 ID:5J3arQdEO
カピカピしてんのが精子だってよく分かったな
気づいたのは先生か?







147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:14:58.11 ID:eNv7kaS+0
あれ?俺眠くておかしくなってきたのかな
だんだんきれいな友情の話のような気がしてきた





149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:15:35.76 ID:8UYqcpTd0
ちなみに精子の一件はそのあとイケメン兄に問いただしたところ
「わりw」の一言ですまされた。
恥じる様子もなく爽やかにそう返した彼は未だに俺たちの中で神扱いされている。

そして時は加速して中学時代を迎える。
そう、厨二が校内を支配する魔界だ………。






150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:15:41.37 ID:uqnTd7LvO
もうやめて!!>>1のライフはゼロよ!!





152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:18:13.25 ID:o3pIhRJC0
盛り上がってまいりましたw






155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:19:11.87 ID:8UYqcpTd0
その頃、俺とイケメンとデブはマジックザギャザリングに熱中していた。
デブは世界観に不満があるらしく、ことある毎に「エアガンやろうぜ」
と言ってきたがすべて断った。
俺とイケメンはもうマナとかスリヴァーとかそういった単語に夢中だった。
このカードゲームを通じて俺たちは着実に校内で同志を増やしていった。






160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:23:35.62 ID:8UYqcpTd0
休み時間はベランダでマジック。
昼休みはサッカー。
放課後は部活(俺は野球部で、イケメンはサッカー部、デブは文化部)
そのあとまたマジックという日々を過ごした。

もちろん、その中学には、うちの小学校で私立へ行った奴以外は全員上がるため
俺に告白してくれた子や、下痢やケニもいた。
告白してくれた子は学年でも話題になるほどかわいくなってて
下痢とケニはクリーチャーみたいなのを仲間に増やし一集団を築いていた。





162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:24:27.30 ID:lBWZ4rYz0
クリーチャーwwwwwwwwwww






167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:26:28.96 ID:uqnTd7LvO
マジックザギャザリング脳wwwwwwwww






168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:26:31.62 ID:NsW14LEN0
男子は仲いいなwwww





170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:27:50.61 ID:vNrsnadN0
なんだかんだ言いつつデブと池面とは仲良しだったんだな





171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:28:09.31 ID:M1F1Yyb+O
いかん面白すぎるwww







172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:28:14.38 ID:8UYqcpTd0
一方、俺たちと言えばやはりマジックが話題の中心で
1年次にしてクラスの男子の半数近くを取り込むことに成功していた。
そして、相変わらずそこら辺の人に対して
あいつラノワールのエルフに似てるからラノ、とか
あいつはこのゾンビのクリーチャーにそっくり、とか
不謹慎極まりないことをやっていた。

ちなみに俺とイケメンと告白してきた子は同じクラスで
デブと下痢とケニが隣のクラスだったはず。








175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:31:02.98 ID:t5aMIrnsO
>>1のいた環境が羨ましい







173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:29:55.09 ID:NsW14LEN0
イケメンがほどよい厨二病でよかったなwwww






179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:31:44.98 ID:uqnTd7LvO
デブ不憫wwwwwwwww





180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:32:28.39 ID:8UYqcpTd0
ここで後にウィルスゲームという最悪のいじめを生み出す遊びの元が生まれる。
原因はイケメンが好んで使っていたゾンビデッキだった。
当時の俺たちには、あのリアルに描かれたゾンビがツボだったらしい。
しばらくすると大抵の顔が芳しくない女性陣はゾンビ扱いだった。

※マジック知らねぇよ、という人、もうマジックの話題はでないから安心してくれ。






181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:33:12.14 ID:VX6534ii0
顔が芳しくないてwwwwwwwwwww





183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:34:15.61 ID:+CTmKFA+O
現在の>>1が優しすぎて抜いた






185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:34:43.44 ID:lBWZ4rYz0
ゾンビwwwwwwwwwww







188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:35:46.96 ID:8UYqcpTd0
そんなある日、給食の時。
あるゾンビ女子が食べ終わった食事を片づけているときに
肘にご飯ツブがついていた。

それをめざとく見つけた男子一味は、大いに囃し立てた。
今ではなんであれがそんなにおもしろかったかわからない。
けど、多分俺たちは厨二の熱に浮かれていたんだと思う。

とにかくその女子のご飯ツブからゾンビ菌が生まれた。







191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:36:24.02 ID:VX6534ii0
そして伝説がはじまった





193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:37:35.70 ID:uqnTd7LvO
>あるゾンビ女子

ひでえwwwwwwwww





190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:36:19.24 ID:mmu/ZRfWO
これ相当な一代記な気がしてきた








195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:38:24.68 ID:8UYqcpTd0
その後はもうなし崩し的に、それが流行っていった。
バイオハザードの影響もモロに受けていた俺、イケメン、デブは特に顕著だった。
感染したらゾンビの真似をしながらウロウロして
何故かチョークを当てられると死ぬ、という設定だった。

マジックがクラスの半数だったのに対し
こっちは他のクラスまで飛び火していた。









202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:40:47.46 ID:Ije5qcFIO
チョークつえぇwwwwww






198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:39:45.17 ID:vNrsnadN0
ゾンビ女子のエロ画像下さい!







203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:41:03.59 ID:EFNUWVcyO
小学で流行ったなw

気持ち悪い女子、男子は絶対に菌持ち







206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:43:01.93 ID:8UYqcpTd0
女子からしてみたら何やってんの?くらいだったはずだ。
よもや君たちの一人が発症源だとは思うまい。
こうして少しづつルールが作られていった。

1,まずゾンビ側と人間側にわかれる。
2,タッチされたら感染。
3,ゾンビはチョークを当てられたら人間に戻る。
4,どっちかがいなくなったら終了。
5,校庭のサッカーゴールの中は避難所でゾンビは入れない。
6,ゾンビは目印として走るときに手を前に出さなくてはいけない。


といった具合だったはず。






207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:43:09.24 ID:2RyrCBOP0
やべぇwww面白すぎるwwww
全力で支援www







209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:44:25.65 ID:mmu/ZRfWO
競技になってるwww


216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:46:26.48 ID:8UYqcpTd0

しばらくはそのルールで盛り上がった。

マジックも、あれは中学生には高値なので下火になり

ウィルスゲームが専らの流行として、男子の中では常に開催されていた。

そして、その蜜月を崩すのは、神。そうイケメン兄だった。



休日、イケメン宅で遊んでいた俺は、学校の話で盛り上がっていた。

そこに兄が帰ってくる。












220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:47:05.83 ID:2RyrCBOP0

神きたwwwwwwwww











221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:47:40.17 ID:o3pIhRJC0

蜜月w













222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:48:39.20 ID:QrpbfaKfO

精子神降臨wwwwww















223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:48:50.48 ID:VX6534ii0

なんていうか、物語の転機に必ず現れるイケメン兄w















226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:49:33.96 ID:8UYqcpTd0

俺たちの話を煙草を吸いながら聞いていた兄は言った。

「それやったなあ。しかし、ドロケイと一緒だな」

まさに青天の霹靂だった。



俺たちにとっては完全オリジナル。

唯一無二の世界だったものが音もなく崩れ去った。

ムキになって「違うって!こうこうであれあれで!」と説明したが歯が立たない。



そして、ある提案をされた。












235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:54:04.10 ID:8UYqcpTd0

「いいこと思いついた。おまえらそれ女子巻き込め」



何を言ってるのかわからなかった。

けど、そっちのほうがおもしろい、と思わせるだけの迫力を備えた一言だった。

話を聞けば簡単なことだった。

女子にタッチして、そいつらがゾンビな。

んでそいつと接触したら感染だ。

話しても感染、もちろん触っても感染。あとそいつが使った物触っても感染にしよう。



イケメン兄は悪魔。神であり悪魔だった。















237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:54:49.80 ID:VX6534ii0

絶対に「いいこと」ではない件wwwwwwwwwwww













238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:55:02.52 ID:ChPwtkbS0

>>235

ちょwwwwwww

それはかなりまずい展開wwwwwwww













239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:55:04.51 ID:qBlGvZne0

>>235

単なるいじめだろwwww












241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:55:15.61 ID:5J3arQdEO

兄は破壊神という名の神だと思う











245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:56:01.74 ID:ATkX9RPpO

兄貴クソワロタwwwwwwwwwwww

ひでぇなwwwwwwwwwww
















251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:57:04.02 ID:X48IHhUq0

悪魔神バロムというわけか・・・









255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:58:20.55 ID:98rq/v62O

>>251

デュエマだろそれw
















252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:57:13.69 ID:8UYqcpTd0

早速翌日からルールが改定された。

最初は戸惑ったが、なんてことはない。

もとからゾンビと揶揄されていた方々が、本当にゾンビになっただけだった。



感染は瞬く間に広がった。

というより最早収拾がつかなかった。

そこかしこで、あいつはゾンビ、あの黒板消しもゾンビ。

そんな感じだった。

けど正直騒いでれば楽しい時だったので、大いに盛り上がった。


















254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:57:57.72 ID:X48IHhUq0

リアルバイオハザードですねわかります











256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 02:58:35.38 ID:2RyrCBOP0

アウトブレイク発生wwwww











261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:00:57.64 ID:8UYqcpTd0

しかしデブが調子に乗った。

あろうことか女子にチョークを投げたのだ。

俺たちはバカスwwwそのルールもうねえよwwって笑ってたけど

女子はそうはいかなかった。

男子が何やら下らないことで女子をいじっているという自覚はあったのだろう。

一気に責められた。



首謀者である俺とイケメンは「いや、これは、その」とか言ってごまかしてたけど

またしてもデブが「うるせー原始人」と言った。



そのチョークを投げられた子は眉毛が太いという一身上の都合で

原始人というあだ名を与えられていた。












264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:01:52.38 ID:5J3arQdEO

一身上の都合wwwwwwwwwww













266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:02:10.38 ID:2RyrCBOP0

デwwwwwwwwwwブwwwwwwwwwwww













270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:03:24.89 ID:DBDiPepUO

デブが想像以上に行動力あるwww













273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:03:53.65 ID:ChPwtkbS0

一身上の都合www

デブwwwwww



文才あるやつのスレは大好きだww












276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:05:53.18 ID:AOxfYXHE0

デブがカイジの安藤で再生される













281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:06:24.06 ID:2RyrCBOP0

デブが特攻隊長過ぎるwww

今までの事件大事にしてんの全部デブじゃねーかwwww















283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:06:31.32 ID:8UYqcpTd0

この頃のデブは反抗期真っ盛りだったんだと思う。

かつての軍隊脳も加速する一方で、教室でBB弾を散乱させたりとかもあった。



原始人と言われて、女子は「信じられない!」みたいな顔をしていた。

正直その口を広げて目を見開く姿にイラッときたがここは我慢。



ご、ごめんね。と謝ってみた。

そしたらその横の肉チンと呼ばれていた女子が猛口撃してきた。



「なんなのよアンタたち!謝って済むとおもってんのあwせdr」とかなんとか。

「うっせー肉チン」と思わず言ってしまった…。












287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:07:54.39 ID:vPaEmVuUO

肉チンwwwwww











288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:08:01.05 ID:2RyrCBOP0

クラス崩壊のお知らせ













289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:08:13.14 ID:ATkX9RPpO

ネーミングセンス素晴らしいなwwwwwwwwwwwww

















298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:09:53.51 ID:ziwt8auj0

つーかそこまで凄まじい女子がゴロゴロいたのか

すごい学校だな
















294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:08:59.97 ID:ChPwtkbS0

>>283

肉付きのいいチンコみたいな顔してたのか?>肉チン

しかしアダ名のセンスが素晴らしいwww






>>294

ちなみに肉チンの由来。

はじめはただ見た目がスーパーに売ってるチャーシューみたいだったから肉だった。

そこから俺が何気なくレンジでチンして食べたらうまいんじゃね?と言ったら

気付いたら肉チンになってた。










303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:12:06.76 ID:8UYqcpTd0

ここからはもう小学生の記憶がよぎるかのごとく混戦状態。



俺たちは渦中にいながら堂々とゾンビ共を駆逐。

デブは開き直り原始人にぞうきんをぶん投げる。

可愛い子集団は我関せずけど興味ありみたいな態度。

他の男子はここぞとばかりに応援、加勢、帰宅。



そんな中、下痢が「あんた体操服も盗むし変なコトするし変態!」

みたいなニュアンスのことをデブに叫んだ。



そしたらデブが「あ?盗んでねーよ!捨てたよ!」と言った。

言いやがった。下痢も「え?マジで?」みたいな顔。

330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:19:11.24 ID:8UYqcpTd0

そっから急速に事は止んだ。

みんな冷静になり、特に小学校の例の一件を知っている人間はざわざわ状態。

デブも自分の犯した暴挙に気付いたらしく、こっちに助けを求めてくる。



俺とイケメンは顔を見合わせ、確認し合った。

デブを助けようと。



後で聞いた話だけど、イケメンはデブを見捨てようと合図したつもりらしい。

まあとにかくその場を切り抜けるために口を開こうとした瞬間。



「その話は今は関係ないでしょ」



とまさに鶴の一声と言わんばかりの一言が教室に響き渡った。

あの、俺に告白してくれた可愛い子だった。なんという女神。











333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:20:28.05 ID:qBlGvZne0

イケメンひでぇww









335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:20:52.55 ID:eRAfVtyh0

女神wwwwwwww













340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:21:17.40 ID:hJGcNT/10

確認できてねぇwwwww











345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:21:56.72 ID:aYWZK4P4O

イwケwwメwwwwンwwwwwwww











346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:22:36.64 ID:VX6534ii0

ていうかその女神にとっては>>1に告白したことが黒歴史なんだろうなぁ













355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:25:58.35 ID:8UYqcpTd0

その一言で場は収まった、といっても良いくらいの抑止力だった。

肉チンとデブと原始人も、あの子に言われたら…みたいな感じで引き下がる。



デブも「助かった」というのが顔に書いてあった。

俺とイケメンもなんだかしんないけどよかった…と思った。

しかし、ちょっとなんであの子が助けてくれたのかが気になった。



しかし事なきを得たのは事実だ。多少、禍根は残った気もするけど。

ところが、これで廃れるだろうと思われたウィルスゲーム悪魔verは

この先も密かに続けられ、俺がその災難を被ることになる。














372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:33:14.53 ID:8UYqcpTd0

その後、ゾンビ菌は勢力事態は収まったものの、時折顔を出すという

まさにインフルエンザのような厄介さでクラスを席巻していた。



そして、俺にとって忘れられない事件が起きる。



その日、俺は昼休みをサッカーで楽しく過ごし、午後の授業に望んだ。

その際、かの女神がただいまのゾンビ菌感染者であることを知った。



誰だ…つけたやつは…出てきやがれ…

俺が神の鉄槌をと思ったが、それは言えない。



俺は厨二病のトップランカーとして、またある程度クラスの地位をもっていたため

その俺が自らルールを壊すようなことはできなかった。

もちろん、イケメンも同じだ。



しょうがない、今日はもうおとなしく過ごして部活やって帰ろう…そう思った。

しかし、五限時に回ってきた手紙が俺をそうさせてはくれなかった。















382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:36:04.63 ID:qNc4o0Xo0

なんという恵まれた環境・・・

羨ましすぎる












383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:36:36.17 ID:BTd83283O

中1の時にスケベそうだったから一部の女子に「むっつり」って呼ばれてた。



その女子は人を見る目があるな、と感心した














389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:38:42.88 ID:8UYqcpTd0

「部活終わったら、剣道場の裏にきて」

そう書かれていた。



大小のピンクの花が散りばめられた紙のすみに、小さく女神の名があった。

その後の部活は気が気じゃなかった。

あんな事件の後だし、女子にリンチされるのでは?とか

実は原始人と下痢の復讐なのでは?とか思った。



正直身に覚えがありすぎて、女神の素直な好意をそのまま受け取ることができなかった。



そして、部活が終わる。













391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:39:07.26 ID:k8ZUofcaO

一見すると只の厨二病暴露大会だが

よく見るとロマンティックな青春白書である事が分かる
















395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:39:41.74 ID:HCZ7hoI/0

その子はまだ>>1のことが好きだったのか・・・?w













399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:40:25.46 ID:/0jk3ET20

原始人と下痢の復讐wwwwww











400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:40:27.24 ID:i4LY0w3dO

>>1のリア充説が有力となってまいりましたー













412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:43:43.78 ID:8UYqcpTd0

もちろん告白されるのでは?という期待もあった。

正直、女神は学年でもトップランクに可愛かったし

小学校のあの時、飛影のせいで彼女を振ったことを後悔していた。

今でもあれは飛影のせいだと確信している。



しかし、そこで頭をよぎる。ゾンビ菌。

彼女についているゾンビ菌。

今にして思えば、なんという馬鹿と言わざるを得ないが、当時の俺には一大事だった。

というより例のゲームは神格化され、もはやルール破りは禁忌のような扱いだった。



いや…しかし…剣道場の裏…あそこはバドミントン部の領域。

幸いバドミントン部は男女別だ。

ゾンビ菌を知るものはいまい。



そう考えたのが浅はかだった。












419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:45:10.76 ID:/0jk3ET20

ゴクリ・・・













433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:48:42.08 ID:X6NxrBbBO

ザーメン神が次にいつ降臨なさるのかが気になる











434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:48:54.65 ID:8UYqcpTd0

約束通り、彼女、女神はそこで一人で待っていた。

部活を終え、制服に着替えたのだろう。8×4の優しい匂いが鼻腔をくすぐる。

俺はもう最高に興奮していた。



フヒヒww体操服着せちゃうぞww的な状態と言ってもいい。



女神は少しはにかみながら下を向いていた。

どう切り出そうか悩んでいるみたいだった。

俺は男だ。

ここは男らしく自分から思いを告げるべきではないか。

そう思った。

しかし、女神が先に口を開く。













「小学校の…約束…覚えてる?」













438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:49:48.83 ID:qBlGvZne0

女神かわいすぎるだろ・・・











439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:49:49.17 ID:vToMOr4y0

うわぁぁあああああああああああああ心がHQNDQNwwwwwwww

死ぬwwwwwwww死んでしまう












441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:49:59.53 ID:qNc4o0Xo0

なん・・・だと・・・



これは絶対>>1イケメンだな・・・ッ!














445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:50:46.92 ID:+WqSjT8p0

心がむずがゆい









447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:51:08.88 ID:ziwt8auj0

やばい萌える…











448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:51:11.77 ID:5J3arQdEO

嘘だこんな女の子が実在するわけない















457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:53:53.66 ID:8UYqcpTd0

まさかだった!

たしかに、3年後と言ったが……。



あれは俺の厨二病が災いした戯れ言であって、決してロマンチックな約束じゃなく…

そもそもまだ結婚できないし…え?ていうか覚えてたの?今まで?ずっと?

って感じで一気に混乱した。



何も言い出せず黙ってたら、女神が業を煮やしたのかさらにこう続けた。

「あのあといろいろあったねー」

どうやら閑話休題というやつだった。

情けないことに、これはチャンスと思った俺はそれに乗じた。

「そ、そうだね。懐かしいね、楽しかったよ」

と言った矢先、こう返された。



「体操服のことは秘密にしておくよ(キラッ)」












469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:56:06.33 ID:X6NxrBbBO

キラッwwwwwww













463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 03:55:14.79 ID:2+ziD8kO0

脅迫するほど好きなのか…

















486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:01:13.46 ID:8UYqcpTd0

なんか脇の下あたりを中心に嫌な汗がどっと出た。

こ、こいつ…知っている!?

なにか弁解しなくては、と思ったが何も言えない。



さらに女神は続ける。

「まさか君が体操服盗むなんてー思わなかったよ、はは」

…なん…だと…?



盗んだのは俺じゃない!断じて違う!変態神と女神に誓おう!

あれはデブだ!あいつがパクって捨てて、俺はその尻ぬぐいをしただけだ!

と言いたかった。が俺の中でデブの暑苦しい笑顔がよぎる。



……言えない。ここで仲間を見捨てては、男ではない。



当時の俺は、こういった友情を大事にする

不器用キャラという設定というかもう性格だった。



「でも、わたしはそんな気にしないよ。あ…いや…よくはないけど…」



ともう、完全に俺が犯人で、哀れな性欲猿で、告白の相手だった。















491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:03:22.17 ID:DRqEndiF0

ざまぁwwwwww













492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:03:21.94 ID:hi1/bC72O

なんか文章が・・・こう・・・

よく分かんないけど・・・いいな・・・














497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:05:25.66 ID:HCZ7hoI/0

体操服盗んで、あまつさえコトに及んじゃう相手を好きになる気持ちが分からないw













498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:05:44.14 ID:lBWZ4rYz0

デブwww笑顔wwwwwwww













504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:07:20.91 ID:8UYqcpTd0

もうデブとかいいや。俺この子いれば天国。とか少し思った。

そして顔を上げた。

そして、女神の後ろ10メートル、やせた垣根とフェンス越しに

イケメンとデブの姿が見えた。



やつらのニヤついた顔を見て、俺は蘇った。

今、彼女に触れることは許されない。

危うく魔女の洗脳に毒されるところだったぜ。





そして、俺は断った。帰って泣いた。

泣きながら、俺は天涯孤独の星の元に生まれたのか…と呟いた。



次の日、デブが肉チンと付き合ったと聞いて、発狂した。















508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:08:14.91 ID:G1UHm7C0O

デブ氏ねwwwwww











509 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:08:22.13 ID:X6NxrBbBO

メシウマwwwww











510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:08:25.65 ID:eRAfVtyh0

急展開すぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww













511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:08:29.48 ID:dLZ2aDYN0

デwwwwwwwwwブwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww











512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:08:34.92 ID:ftqgDVXOO

なん・・・だと・・・?













517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:08:59.18 ID:ChPwtkbS0

>>504

なん…だと…?



レンジでチンした肉を食べるデブ…


534 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:14:16.40 ID:8UYqcpTd0

傷心を装って、というか本当に傷ついていたんだが、俺は登校した。



聞かれてもないのに昨日は寝れなくて…

とか言い訳してしまうのはもはや挨拶のようなものだった。



イケメンとデブは昨日のことには触れなかった。

俺もあえて自分から口にすることはしなかった。

女神は一見明るそう振る舞っていたが、無理しているのは明らかだった。



そして放課後。

三人で帰宅している際に俺は思ってもないことを口走った。



「あー肉チンと付き合いてー」



てっきり肉チンww好きにしろよwwwみたいな反応が返ってくると思った。

しかしイケメンはこう返す「もぅデブのもんだからなぁ」







はにかんだデブに殺意が湧いた。















543 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:16:15.30 ID:lBWZ4rYz0

はにかむデブwwwwwwww











549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:17:39.72 ID:ChPwtkbS0

いやまて、これはイケメンとデブの罠だ!

















554 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:20:29.80 ID:8UYqcpTd0

なんでもあの一件、デブがチョークをぶつけた事件

あのあとにデブは密かに肉チンに謝ったらしい。

そしたら家が同じ方向で思いの外話が弾んで

気付いたら付き合っていた。と。



間を端折ったのは、覚えていないからだ。多分聞いていなかった。

イケメンは既に二次元の素質を見え隠れさせていたので

三次元とかちゃんちゃらおかしいぜ、といった様子だった。

俺はあぁ、とかそぅ、とかしか言えなかった。











555 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:21:00.57 ID:VX6534ii0

イケメンは道を外れたか……











556 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:21:08.98 ID:vraTvvgK0

イケメンwwwwwwwwww











557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:21:12.73 ID:lBWZ4rYz0

イケメンがおかしな方向にwwwwwwwww











561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:21:46.12 ID:ChPwtkbS0

軍ヲタ気どりの中二病患者ですら彼女ができるというのに…













562 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:21:48.04 ID:X6NxrBbBO

イケメンの無駄使いwwwww














567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:23:18.73 ID:durWrTMe0

だからイケメンはこいつらと話が合ったのか、納得













568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:23:46.19 ID:Gi/K/NPl0

一味違うイケメンだな











577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:26:51.70 ID:8UYqcpTd0

随分と前置きが長くなってしまったが、ここから俺の厨二病は本格化する。

といってももう起承転結の転あたりだ。





その後、俺はかつての勢いを完全に失い

マンガとゲームが友達のような人間になっていった。





飛影には苦汁を舐めさせられたので、蔵馬派となった俺は

手から植物を自在に出せるという能力を身につけていた。と信じていた。



帰り道、そこらへんに生えてる雑草をみては

「こんなところにも異変が…くっ」とかやってた。

まさに一人世界恐慌だった。この時期、もううまいことも言えない。



他人につけるあだ名もより直球な、草とか輪ゴムとかになっていった。













579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:27:37.33 ID:lBWZ4rYz0

わかりやすい症状だなw









580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:27:37.42 ID:2RyrCBOP0

前置き・・・・だと・・・・・











583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:28:13.49 ID:durWrTMe0

全盛期のお前はどこへ行ってしまったんだ













590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:30:08.88 ID:QrpbfaKfO

まだ転がるのか…

早く壁に激突して寝かせてくれ














597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:33:01.25 ID:8UYqcpTd0

そうして3年次になる。

イケメンはもはや我が道を逝く状態で、女子からは相当にモテたはずだが

依然として彼女はいなかった。



デブは驚くべき事に相変わらず肉チンと付き合っていた。

それもなんでも同じ高校に行こうというのだから信じられない。



でも相変わらずこの二人とは仲が良かった。

一時期デブを邪念樹で殺してやろうかと思ったが、その気も失せた。

俺が植物のように暮らしたい…と思ってもこいつらだけは話しかけてくれたからだ。



そして、俺は高校…?魔界の人間には必要ないな…という重傷ぶりだった。












598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:33:40.20 ID:VX6534ii0

かなり重症なのでお薬だしときますね











600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:33:49.41 ID:0yUPjXOpP

邪念樹wwwwwwwwww











601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:33:56.43 ID:lBWZ4rYz0

おいwwwwww魔界の人間かよwwwwwwwww











602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:34:02.06 ID:2RyrCBOP0

かなり重症だなwww











603 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:34:26.50 ID:Gi/K/NPl0

デブwwww絶好調すぎるwwwwwww















614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:37:27.23 ID:8UYqcpTd0

季節は晩夏。



夏休みも終わりにさしかかろうというある日、唐突に事件は起きた。

その頃、イケメンもデブも塾に通ってしまっていて俺は専らゲームをして過ごした。



夜。



ぷよぷよでいかに緑ぷよだけ残すかという実に下らないことに熱を入れていた俺だった。

そこに一本の電話が入る。



女神からだった。












615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:37:40.45 ID:p5uicPGr0

女神キター!











622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:39:01.85 ID:2RyrCBOP0

女神キターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!



フラグなのか・・・それとも・・・・












623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:39:23.79 ID:2+ziD8kO0

女神が登場すると興奮する













639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:42:53.00 ID:8UYqcpTd0

「今、塾終わってコンビニにいるんだけど、変な人がいるから来てほしい」



要約するとそんな内容だった。

実際はもっとあのね…とかえっとね…とかが大量に挿入されるのだが

今でこそ可愛く思っても、当時の俺にとっては煩わしいだけだった。



しかし、変な人がいるから来て、というシチュエーション。

これは厨二病患者としては願ってもない奇跡。

俺の妄想は爆発した。



一瞬にして、俺が華麗に魔界の植物を呼び出し

悪漢に人質として捕られている彼女を救い出すという絵が浮かんだ。

もちろん俺の頬には一本の血筋が走っているのは説明するまでもないだろう。



そのコンビニは自転車ですぐだったので、俺はぷよぷよもそのままにかけだした。












642 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:44:01.07 ID:eRAfVtyh0

女神かわいいなー











643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:44:09.97 ID:lBWZ4rYz0

wktk











645 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:44:21.09 ID:+lD58WsPO

フラグ!フラグ!













649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:44:59.77 ID:2RyrCBOP0

女神・・何ていい子なんだ











650 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:45:00.13 ID:ftqgDVXOO

戦闘イベントktkr











660 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:47:23.38 ID:8UYqcpTd0

行ってみるとなんてことはなかった。

というより泥酔したイケメンの兄軍団だった。



しかし、俺は知り合いだったからちょwwなにやってんすかwwと言えたが

たしかに赤の他人として見たら多少怖かった。というよりキモかった。



イケメン兄はコンビニの駐車場にへたり込み、アイスを四つくらい頬張っていたのだ。

なんだ、妖怪じゃないじゃないか。白けるぜ。と思い俺は彼に声をかける。



しかし、イケメン兄もといS級妖怪が

俺をD級妖怪からいっぱしの魔界のツワモノにしてくれた。

















666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:48:31.90 ID:durWrTMe0

神かよwwwwwwwwwwwwwwwww











667 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:48:49.39 ID:hJGcNT/10

神ktkr!









670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:50:03.22 ID:lBWZ4rYz0

兄wwww何してんだwwwwwwww











671 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:51:10.89 ID:X6NxrBbBO

変態神ザーメンが降臨なさったww













678 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:53:18.49 ID:8UYqcpTd0

神は酔っぱらいながら、俺を歓迎してくれた。

酒飲むか?と勧められたが、「酒はダメなんで…オレンジジュースもらえますか」

と言った。通じなかった。素直にオレンジジュースが出てきた。



神はめざとく俺が女神と話していたところを見ていたらしく

あの子彼女?と聞いてきた。

弟から聞いてないのか。俺の黒歴史が蘇る…。



「いや…違います。ただの同級生で」と答えた。



しかし、神からは意外な言葉が返ってきた。



「じゃ付き合っちゃえよ!応援してるぜ!(ニコッ)」



なんという笑顔。

なぜかこのとき俺の厨二病は少し和らいだ。










679 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:53:57.55 ID:eRAfVtyh0

神gjwwwwwww











680 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:54:12.98 ID:UqJe6rM20

兄かっけぇ




700 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 04:59:46.36 ID:8UYqcpTd0

しかし、結局その日はそれでお開きとなった。

女神に事情を説明すると、最初こそ驚いていたが

すごい感謝してくれてありがとう。と満面の笑みで俺の荒んだ心を癒してくれた。





その後、自転車で女神を家まで送り、進学校の話だとか

最近何してるだとか、他愛もない話をした。



かつてないほど楽しかった。

なんで俺雑草と話してたんだろうと自問したくなるくらいだ。

そして、別れ際にこう言った。



「また、送るよ。その…夜は危ないし…」と。



女神はきょとんとしていたが、すぐに嬉しそうに「電話するね」と言ってくれた。












708 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:01:32.36 ID:p5uicPGr0

「また、送るよ。その…夜は危ないし…」と。

女神はきょとんとしていたが、すぐに嬉しそうに「電話するね」と言ってくれた。





萌えた











705 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:00:43.80 ID:eRAfVtyh0

雑草と話してたワロタwwwwwwwwwwww













709 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:01:50.33 ID:gx5NzZA0O

リア充嫌いなのにハッピーエンドを期待してる俺ガイル











710 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:02:10.30 ID:8L98BspQO

なんだろう…

頼むから>>1は女神と結ばれてほしい

つか女神健気すぐる…













713 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:02:22.28 ID:2RyrCBOP0

ハッピーエンドでも許せるなこれはww

てか・・・ハッピーエンドであってくれよ














714 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:02:24.50 ID:+gOyqbEBO

ああああああ純粋な頃に戻りてぇええええええええ

キュンキュンすんだけど












715 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:02:41.97 ID:SLipyZM20

女神がかわいすぎるな













724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:03:54.67 ID:tniiBGkb0

だが何故だろう

>>1が幸せになりそうだといつも嫌な予感がするのは












726 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:04:19.95 ID:hJGcNT/10

また神が何かしでかしそうで怖いwww











729 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:04:43.02 ID:BLpt/sdNO

俺の脳内の女神で朝から抜ける













727 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:04:23.23 ID:8UYqcpTd0

次の日の夜、イケメンから電話が掛かってきた。

普段の俺はもしもしの後に「用件を言ってくれ」と何故かつけていた。

多分これが最もセンセーショナルでかっこいいと思っていたんだろう。



しかし、その日は違った。普通のもしもしだった。

いや、今となっては普通じゃないもしもしってなんだよwwwって感じだが。

しかし、受話器のむこうはイケメン兄、神だった。



「よー昨日は悪かったね。あのあとうまくやったかい?」

なんだか楽しそうだった。

















731 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:05:02.94 ID:d9WFPIzv0

波乱の予感。。。











735 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:06:03.77 ID:ftqgDVXOO

神が怖いw









736 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:06:10.75 ID:8L98BspQO

すべて計算ずくの兄www













739 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:07:05.57 ID:lBWZ4rYz0

神の行動にwktk











740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:07:26.56 ID:eRAfVtyh0

やばい女神を好きになってきた











746 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:11:14.94 ID:8UYqcpTd0

「いや、あのまま送って、帰りました」



と言った。また送りたい、と言ったのは黙っていた。

理由は単純に恥ずかしかったからだ。



厨二病患者が理由はどうあれ恥ずかしいという感情をもつ

それは病気の終わりを意味していた。





「なんだーなんもしなかったのか。俺だったらな…」

と神は多感な中学生には少し刺激が強い話を聞かせてくれた。

「いや、しかし、それは脈ありだよ。小学校から一緒なんだろ?」

と聞かれた。



しばらく悩んだ後、俺は神にすべてを打ち明けた。

昔告白されたこと。それを振ったこと。

再び告白されたこと。また逃げたこと。

そして、今女神を好きだということ。







神は言った。



「じゃまた約束したら?」と。
















751 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:12:19.18 ID:lBWZ4rYz0

相談相手が神wwwwwwwww











761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:15:57.46 ID:HkNzGEjaO

>>1もさてはイケメンなんだろ?

俺とは違う人種なんだろ?














764 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:16:49.17 ID:8UYqcpTd0

俺にとってはまさに神の一声だった。

約束。そうだ。今度こそ自分から、言わなくては。

そう思いながら次の送る日がきた。



コンビニで時間を潰しているといつにも増して可愛い女神がやってきた。

「おまたせ。わざわざ…ありがとう」

その笑顔で、言おうと決めた。



そこから女神の家まで何を話したかなんて覚えていない。

もしかしたらずっと黙っていたかもしれない。

しかし、それでも家には着く。



「あ…あのさ。ちょっと言いたいことがあって」



俺は意を決して切り出した。

そしてまたしてもコンクリートの壁からイケメンとデブの顔が覗いていた。













770 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:17:41.14 ID:2+ziD8kO0

それは幻覚











775 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:17:55.02 ID:8L98BspQO

ま た お ま え ら か











776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:17:55.33 ID:hJGcNT/10

おいwwwwwwwwwwwデブwwwwwwwwwwww









778 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:18:01.68 ID:d9WFPIzv0

>>1つけられてるwwwwwwww













779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:18:10.27 ID:+gOyqbEBO

デwwwブwww











782 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:18:34.29 ID:dRTrN1OlO

何wwwww故www居wwwるwwwwwwwwwwww















786 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:19:14.54 ID:DCK29KIrO

糞ワロタ













787 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:19:17.75 ID:U8YhrYy90

まさか神の仕業だとでも言うのか!?













788 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:19:49.33 ID:MYgOZIBbO

またかよwwwww













795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:20:18.61 ID:HkNzGEjaO

神は悪魔だったようだな















792 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:20:04.72 ID:8UYqcpTd0

ふざけんなwwあいつらwやらせ乙ww

もう無理w死ぬwwwあいつら殺して俺も死ぬwww



とは思わなかった。

俺は言った。



「俺も同じ高校目指すから。入れたら、付き合ってほしい」



女神は少し黙った後

「今度は守ってね?」と言ってくれた。












796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:20:39.70 ID:HT+WvRxI0

えんだああああああああああ













800 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:21:10.58 ID:lBWZ4rYz0

付き合う・・・・だと・・・・・・・・?













801 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:21:14.39 ID:+gOyqbEBO

やはり欝エンド・・・!!











802 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:21:16.29 ID:d9WFPIzv0

何この鬱ゲー













811 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:23:13.57 ID:NsW14LEN0

えんだあああああああああああああいああああああああああああああああ

















821 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:24:13.17 ID:8UYqcpTd0

正直天にも昇る思いだった。

うっはww俺もついにwwどけ雑草ww頭が高いぞww

とか頭の中で叫んでた。



女神もすごい嬉しそうだった。

けど、ふと冷静になった。



…………できすぎじゃね?



俺が約束をもちかけて、そのかえしが今度は守ってねって…

できすぎじゃね?と不安になった。













そこでイケメンとデブがこっちに寄ってきた。

そしてその後ろから神も姿を現した。





女神はそいつらにほほえみかけてた。
















825 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:24:46.22 ID:durWrTMe0

えっ











828 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:25:06.60 ID:DCK29KIrO

なん・・・だと・・・?













830 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:25:20.86 ID:eRAfVtyh0

うわあああああああああああああああ













832 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:25:32.64 ID:XPOekVkz0

神ww











836 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:25:43.97 ID:fXFVi03DO

>>821

うわあああああああああああああああああああああ













837 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:25:48.01 ID:2RyrCBOP0

え?おい・・・やめろよ・・・・・・













841 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:26:01.90 ID:ziwt8auj0

衝撃の展開キタ!





854 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:27:31.90 ID:8UYqcpTd0

一瞬にして俺の頭は真っ黒になった。

あぁ…手持ちのポケモンが全滅するとこんな感じなんだろうか…

と一人うなだれた。



にしてもまさか親友だと思っていたイケメンとデブに裏切られ

神にもてあそばれ、それに女神までも荷担しているとは…



やはり俺は人と寄り添うべき人間じゃないのかもしれない…

と思わず厨二病が再発しかけた。







けど、真相はまったくの逆だった。














856 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:28:01.05 ID:p5uicPGr0

>けど、真相はまったくの逆だった。





はやくしろおおおおおおおおおおおおおおおおお













858 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:28:10.26 ID:CjNx+0oUO

あばばばばば











859 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:28:14.04 ID:d9WFPIzv0

この>>1はできる。。。















861 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:28:16.79 ID:+kzTQhPXO

雑草しか見えてない>>1に業を煮やした女神が手を打ったか













862 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:28:17.34 ID:dLZ2aDYN0

どこまで素晴らしい友人持ってんだよお前、ちくしょう













863 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:28:19.45 ID:ziwt8auj0

真相…だと…?













871 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:29:16.95 ID:lBWZ4rYz0

まさか孔明は女神か?













875 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:29:33.24 ID:NsW14LEN0

Ω ΩΩ<な、なんだってー!!













896 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:31:53.49 ID:8UYqcpTd0

まずイケメン。あいつが女子から俺と女神の話を聞いた。

そしてデブに届く。

二人は合点がいく。俺がひどく落ち込んでいたあの日。



デブが付き合ったという話を聞いたあの日の俺の様子、その真相に。

二度目の告白の時、茂みから見ていたイケメンとデブは

あれが告白だったなんて夢にも思わなかったらしい。



そして神。

イケメンが神にその話をする。

すべては神。



それじゃあ女神と俺をくっつけるために一芝居打とうと

最近おもしろいことないし、楽しそうだと。



あとは俺が経験した通りだった。












900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:32:42.38 ID:durWrTMe0

神は本当に神だったと













906 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:33:48.18 ID:j0P5GeM/0

イケメンは心までもイケメンなのだなあ













913 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:34:16.19 ID:jroz/YKsO

いいダチじゃないか













915 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:34:22.93 ID:yeqypUSyO

なんだ…まぶしすぎる…











919 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:34:47.27 ID:/DE28dXDO

( ;∀;) イイハナシダナー













926 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:36:09.47 ID:hJGcNT/10

>>1のために酔っ払いながらアイス4個頬張る神カッコヨスwww

















923 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:35:42.05 ID:8UYqcpTd0

といった説明を受けた俺はその場で呆然とした。

多分ものすごくマヌケな顔をしていたと思う。

今でもあの時のしてやったりという顔の神と楽しそうなイケメンとデブ





そして

「約束、絶対だよ」

と繰り返した女神は忘れられない。


















929 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:36:22.55 ID:lUXRvHJmO

い、いいはなしだ・・・・



うらやましすぎる
















932 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:36:30.27 ID:d9WFPIzv0

>「約束、絶対だよ」



さっきからこの女神はなんだよ

萌えたわ














935 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:36:49.43 ID:DCK29KIrO

女神のスペックが高すぎる











936 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:36:49.75 ID:OXa66Z5U0

俺は何て無駄な時間を・・・・













939 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:37:06.51 ID:durWrTMe0

そして俺は今とても辛い顔をしています

信じてたのに…














942 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:37:25.37 ID:VX6534ii0

お願いだから「今は妻です」オチだけは勘弁な!















947 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:37:46.64 ID:qHUCz1dUO

約束、絶対だよ





キュンキュンキュインキュインキュキュキュキュキュイン!!!















950 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:38:08.26 ID:gx5NzZA0O

いい話だったありがとう

お陰で死にたくなったわ












966 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:39:20.09 ID:8UYqcpTd0

ついに、中学卒業の時がきた。

理系に行こうかと悩んだ俺だったけど、女神に合わせて文系を選択した。

でも、その選択は結果として正しかったといえる。

しばらくお互い塾で忙しかったが、受験が終わり、大いに遊んだ。

たぶん、いや、おそらくこれから先もそうであろうと信じ、最後に俺はこう言った。















 





















「縦読みでお願い」

















975 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:39:58.33 ID:lBWZ4rYz0

お約束wwwwww

>>1乙wwwwwww














986 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:40:19.54 ID:3Zu6tIizO

>>1乙



神スレだったよ












990 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:40:21.76 ID:2+ziD8kO0

きたあああああああああああああああ















991 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:40:25.71 ID:d9WFPIzv0

よかった、リア充な>>1はいなかったんだ。。

乙!!!
















999 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:40:34.82 ID:gCIf+xwg0

うああああああああああ無職で良かったぁあああ



>>1000ならみんな寝る!















1000 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 05:40:35.84 ID:AOxfYXHE0

ご愛読ありがとうございました。>>1先生の次回作にご期待ください